のどの病気-耳鼻咽喉科の病気 | 西宮市の耳鼻科 星野耳鼻咽喉科
Throat Disease
Throat Disease
喉は口の奥にある、鼻腔より下から食道・気管よりも上の部分のことです。
【主なのどの病気】
扁桃炎・扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍、咽喉頭異常感症、いびき・睡眠時無呼吸、声帯ポリープ、声帯麻痺、咽頭癌 など
扁桃は鼻や口からの細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割をもっているリンパ組織の塊です。
一般的に扁桃炎と呼ばれるものは口蓋扁桃の炎症を指しています。
症状は喉の痛みに加えて発熱や倦怠感が生じます。原因が溶連菌感染の場合は急性糸球体腎炎と呼ばれる、腎臓の病気やリウマチ熱などを合併することがあるので注意が必要です。
扁桃炎が悪化すると口蓋扁桃の周囲に炎症が及び、扁桃周囲炎の状態になります。
さらに悪化して扁桃の周囲に膿が溜まると扁桃周囲膿瘍の状態となり病巣を切開して排膿する必要があります。
のどの痛みにより水も飲めない、食事が摂れない、口が開かない・開けにくいといった症状があれば耳鼻咽喉科にすぐ受診してください。
1年に何度も扁桃炎に罹患するような方は手術で扁桃を摘出することを検討します。
「のどに何かひっかかる感じ」「のどに何かできている違和感」「イガイガする」といった違和感を感じます。その違和感はなかなか言葉で表現することが難しい場合もあります。
咽喉頭異常感の原因は、慢性扁桃炎や腫瘍、甲状腺疾患、胃酸逆流、副鼻腔炎、頚椎症、心疾患、脳腫瘍、睡眠時無呼吸など多岐にわたります。ストレスの蓄積が原因となっている場合もあります。
原因を明らかにするために、複数の診療科(耳鼻咽喉科、消化器内科、循環器内科、神経内科、精神神経科)による検査が必要となる場合があります。
まずは耳鼻咽喉科領域の精査が不可欠です。
睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り「睡眠中」に「無呼吸」状態が繰り返され、睡眠が妨げられる病気です。
未治療かつ重症の場合は、脳梗塞、心筋梗塞、不整脈、高血圧、糖尿病など生命予後に影響する疾患を高頻度に合併します。また、居眠り運転による交通事故の原因になることもあります。
本邦における患者数は940万人にのぼると推定されています。
しかし適切な診断と治療を受けている患者はまだまだ十分とは言えず、国内には未だ数百万単位の未治療患者が潜在していると考えられます。
睡眠時無呼吸症候群の治療は重症度や睡眠時無呼吸症候群のタイプによって様々です。
いびきでお困りの方はお気軽にご相談ください。
声帯の粘膜に出来る良性の隆起性病変で、主に声帯の片側に出来ます。
発声時に声帯が完全に閉鎖しなくなるので、かすれた声になります。声の酷使や過度な咳払いにより声帯粘膜内におきる出血や血液循環障害が原因と言われています。
声帯ポリープ以外にも、声帯には様々な病変ができます。
喫煙者であれば、喉頭癌の初期状態である可能性もあるため注意が必要です。
声帯の動きを支配する反回神経が障害されることによって、声帯の動きが悪くなる状態です。
声帯の動きが悪くなり声門が閉じにくくなるため、声がかすれる、声が長く続かないといった症状だけでなく、食事や飲水の際にむせやすくなることもあります。
肺や甲状腺、食道、胸部などの腫瘍や大動脈瘤により神経が障害を受けている場合や、頸部や胸部の手術、外傷による場合、ウイルス性など原因はさまざまです。
声帯麻痺を認めた場合、肺や甲状腺、食道などに腫瘍性病変がないか確かめる必要があります。
麻痺の状態や経過によっては専門施設で手術を行います。
病気の部位により上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌に分けられます。
咽頭癌の主な発症要因は飲酒と喫煙ですが、上咽頭癌についてはEBウイルスの感染、中咽頭癌についてはパピローマウイルス感染の関与も重要な要因です。
頸部リンパ節の腫脹を認める場合や、1、2、3の症状を認める場合は、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
1.上咽頭癌
耳閉感や繰り返す中耳炎、鼻出血などの症状があります。
進行すると、顔面の感覚障害や痛みなどの脳神経障害や複視が現れます。
2.中咽頭癌
喉の違和感や咽頭痛、血痰などの症状があります。
3.下咽頭癌
声がれや喉の違和感、咽頭痛、血痰などの症状があります。
進行すると、呼吸困難や飲み込みにくいといった症状が現れます。