医療機関等における「新型コロナウイルス感染対策」
チェックリスト(厚労省指導による)
当院では今回の厚労省の指針はSARS発生時に既に行っており、指針は決して真新しいものではありません。
今回の新型コロナに対応し更に感染防御態勢を十分に行なっております。
厚生労働省の指針手引き以上に当院が施行していることを下記項目に赤文字にて記載しております。
当院は、患者様が不安なく受診していただくため、信頼を得るための労を惜しみません。
- スタッフ(看護師・事務・医師)に対し、サージカルマスク、手袋の充分な支給と着用、毎日の交換、ゴーグル、フェースガードを着用。
適切な手指衛生の実施。
最悪の場合に備え、消毒用アルコールの他に次亜塩素酸生成装置も準備。
- スタッフに対し、毎日(朝、夕)の検温等の健康管理を適切に実施。
週2回以上のミーティングを行い管理医師による健康上のチェックも施行。
- スタッフが身体の不調を訴えた場合に適切な対応を講じている。
休養を取りやすい環境となるよう、
病欠時には必要に応じ有給休暇の割増しを実施。
- 患者さん、取引業者さん等に対しても、検温・マスクの着用・フェースガードの着用・手指衛生の適切な実施を指導。
- 発熱患者さんへの対応として、患者さんの動線確保、隔離室への誘導、事前に電話での受診相談を⾏う、または対応できる医療機関へ紹介する等の対策を講じています。また、発熱患者を診察する場合には、時間的または空間的に動線を分けるなどの対策を講じています。
無人問診システムにより待合室への入室前に別室感染防御室へ誘導。
時間予約制で従来より時間的に滞在人員を分離しています。
診察室への入室、診察室からの退出も2方向の導線をとり、患者さん同士の動線が重複しないように考慮されています。
- 受付における感染予防策(遮蔽物の設置等)を講じています。
受付は一面ガラスで以前より遮蔽し、患者さまとスタッフの距離が保てるようハイカウンターになっています。
- 患者さん間が一定の距離が保てるよう必要な措置を講じています。
- 共用部分、共有物等の消毒、換気等を適時、適切に実施。
- マスク等を廃棄する際の適切な方法を講じています。
- 耳鼻咽喉科診療に必要なものは、万逸の汚染に備え以前より全て複数台用意しております。感染防御室も含め耳鼻咽喉科診察室3室。
感染被ばく防御のための充分な広さがある聴力検査室と全自動聴力検査装置の設置。
4本の電子ファイバーと学会推奨の洗浄装置を設置。
当院がキッズスペースを設けていない理由
診療所のキッズスペースに関しては様々な考え方があるとは思います。
その点を理解したうえで、あえて申し上げますと、キッズスペースは患者間感染の原因になると私は考えています。
特に感染症を扱う科目(もちろん耳鼻科を含みます)においては、このような観点からあえてキッズスペースは設けていませんし、これからも作る予定は全くありません。
当院がネブライザーをしない理由
令和2年の新型コロナの世界的な流行をきっかけに、院内感染対策がより重要視されています。
加圧式ネブライザー&超音波ネブライザーは薬液をエアロゾル化し病巣まで到達させます。治療としての効果は見込めますが、一方、薬液が「病原微生物」汚染を受けるとエアロゾルとともに微生物を噴出し、感染を広げる原因になります。
日本耳鼻咽喉科学会でも積極的にはネブライザー治療を進めてはおりません。
100%安全性が担保されない場合は、行なわないことが患者さまの利益にかなうと思っております。ネブライザーに変わる代替治療を提起しております。
以上クリニックレベルでの現在医学的に根拠のあること、考えられうることはすべて行っております。
感染防御にかかわることは患者様との信頼関係につながると考えます。