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舌下免疫療法 | 西宮市の耳鼻科 星野耳鼻咽喉科

 

Sublingual Immunotherapy

舌下免疫療法

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舌下免疫療法とは

アレルギーの原因に働きかける「根本的な治療」舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎(スギ花粉症・ダニアレルギー)の原因となるアレルゲン(抗原)をごく少量から体に慣らしていくことで、アレルギー反応そのものを起こりにくくする治療です。
薬で症状を抑える対症療法とは異なり、アレルギーの原因に働きかける根本的な治療法と位置づけられています。

 

アレルゲン免疫療法は100年以上の歴史があります。

1911年
(イギリス)

皮下にアレルゲンを注射する
「皮下免疫療法(SCIT)」が始まりました。

1950年代
以降
(日本)

皮下免疫療法が広く行われるようになり、長期にわたる有効性が確認されました。

1990年代
以降
(ヨーロッパ)

自宅で行える「舌下免疫療法(SLIT)」が開発されました。

2014年
(日本)

スギ花粉症に対する舌下免疫療法が保険適応されました。

2015年
(日本)

ダニアレルギーに対しても保険適応となりました。

現在

世界的にも標準的なアレルギー治療の一つとして確立しています。

リストマークこのような方におすすめします

毎年、花粉症の症状がつらく日常生活や仕事・勉強に支障をきたしている方
抗アレルギー薬を飲んでも眠気やだるさがつらい方
長期的に薬を減らしたい、体質改善を目指したい方
子どもの頃からアレルギー性鼻炎があり、将来的な悪化(喘息への進展など)を予防したい方

舌下免疫療法の対象者

  • 5歳以上の方。
  • 原則2~3年以上、毎日継続できる方。
  • スギ花粉症を有する方。
  • ダニ(ハウスダスト)による通年性アレルギー性鼻炎を有する方。

 

※ヒノキ・イネ科・ブタクサなどは対象外ですが、スギとヒノキは交差反応があるため、スギに効果が得られるヒノキによる症状も軽くなることがあります。

 

以下の場合は治療ができません

  • 重い喘息やアナフィラキシーの既往がある方。
  • 妊娠中は新規に始めることはできません。すでに治療中の方は、主治医と相談の上で継続の可否を判断します。
  • ステロイド内服などで免疫機能が大きく抑えられている方。
スギ花粉とダニのイメージイラスト

リストマーク注意点

  1. 長期継続の必要性効果発現には少なくとも2~3年以上の継続が必要であり、服薬アドヒアランスの維持が治療成否に直結します。
  2. 個人差の存在有効率は70~80%程度とされ、全例で十分な効果が得られるわけではありません。
  3. 副反応
    初期に口腔内違和感(かゆみ・腫脹・咽頭刺激感など)が生じることがあります。多くは軽度かつ一過性です。極めてまれに全身性アナフィラキシーの報告があり、初回投与は医療機関内で実施します。
  1. 開始時期の制限
    スギ花粉症では飛散期に新規導入はできず、6~12月に開始する必要があります。
    ダニアレルギー性鼻炎は通年で開始可能です。
  2. 妊娠との関係
    妊娠中の新規導入は推奨されません。
    すでに維持量で安定している場合には、主治医の判断のもと継続を検討します。

治療開始までの流れ

診察

1回目

問診及び
アレルギー血液検査

矢印

診察

2回目

治療開始

院内で初期量を投与し、安全性を確認(30分程度経過観察)
→翌日からは自宅で内服

矢印

診察

3回目

診察2回目から1週間後

維持量へ増量

矢印

診察

4回目

診察3回目から1か月後

問題がなければ維持量を継続
(2~3年以上)

矢印

診察

5回目

以降

オンライン診療も可能

当院では経過が安定している方には長期処方(3カ月分)を行っております。
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